今夜のゲストは、同業者のウェブデザイナーで私がとても頼りにしている片山まゆみさん。
互いに現在、フリーランスで在宅というスタイルのWEBデザイナー。
子育て中のことも含めその働き方について、二人で語り合いました。

片:はーい。

 

お:こんばんは、よろしくお願いしまーす。

 

片:お願いしまーす。

 

お:はい、じゃあ自己紹介から。

 

片:はい。

 

お:はい、どうぞ。

 

片:現在自宅でWEB制作をやっています。片山まゆみと申します。

 

お:はい、よろしくお願いしまーす。

 

片:お願いします。

 

お:片山さんとはとても長いお付き合いで。

 

片:そうです。

 

お:あれは私が起業した頃からではなかろうかと思うぐらい古いような気がします。

 

片:そう、そうですよね。

 

お:ゆうに10年は超えております。

 

片:そうそうそう。10年、15年ぐらいですかね?

 

お:ねえ~。会うってほとんど無く。

 

片:そうそうそう。

 

お:ねー。不思議ながら、長い細く長くお付き合いをさせて頂いているんですけれども、今日のテーマです。

 

片:はい。

 

お:『フリーランス』在宅という事でねWEBデザイナーをしているその働き方について、二人で語り合おうという事で今日は来て頂いたんですけど。

 

片:お互い想いは大きいので。

 

お:そうです。

 

片:ここで。

 

お:思いっきり話が出来るよと、

 

片:そうそう。

 

お:思うんですが。そもそもなんですけど片山さんがこの『WEBデザイン』に関わる事になったキッカケとか経緯ってなんですか?

 

片:実は私元々DTP、

 

お:そうですね。

 

片:印刷のほうをずっとやってたんですけれども、印刷を在宅でするってなると結構お金が昔はかかってたんですね。

 

お:確かに、Macじゃないと駄目とか、こんなフォントじゃないと駄目って。

 

片:そうそう。

 

お:ルールありましたよね。

 

片:はい、特にアプリケーションが、

 

お:そうですねー。

 

片:とても高くって。

 

お:Adobeさんねー。

 

片:そうなんですよ。でも在宅でお仕事をしたいって思った時に、たまたま自分が在宅してる、在宅でお仕事もらってる人からWEBの話がちょろっときて。

 

お:そう。

 

片:「ちょっとやってみませんか?」って言われて、「じゃあちょっと手探りですけどやりましょか」ってなったんが一番最初のきっかけですね。

 

お:なるほど。じゃあその頃から在宅でっていうのは絶対頭にあったって事かな?

 

片:そうですね。子供がまだ、上の子が生まれて下の子がまだお腹にいてた時とかなので、今下の子が今年19。

 

お:あ、そうやねー。

 

片:20歳になるので、その頃だったので。まだ子供に手が掛かってたので中々外ではっていうのが。

 

お:そやねー。

 

片:難しい状態でしたね。

 

お:そう。今ほど子供預けにくい環境では無かったにしろ、

 

片:そうそう。

 

お:やっぱり0、1、2(歳)の子を

 

片:そうなんですよ。

 

お:預けるのって、やっぱり家庭のね。

 

片:まぁね。

 

お:事情もあるしね。そう。

 

片:やっぱり近くにおじいちゃん・おばあちゃんがいてたんで、保育園に入れるとね。

 

お:「でもやっぱり可哀相やなー」って言わはったよね。

 

片:言います、言います。

 

お:昔の人は。

 

片:そうなんですよ。

 

お:ね。うん、でもそれは時代。うちも多分一緒で時代がそんな時代やったからね。

 

片:そうそう。

 

お:「お母さん、見てあげられへんのん?」とか。

 

片:そう。

 

お:でもやっぱり家計の事考えると仕事もしないと。

 

片:そうなんですよね。

 

お:自分のキャリアも取られたくないってね。

 

片:そうなんですよね。

 

お:あって。やっぱり働く形としては家でっていう。

 

片:はい。

 

お:でもこれコンピューターがあるから出来た事やんね~。

 

片:そうなんですよ。そこはね、うちの両親が実は「本気でやるんやったら投資したげよ」って言うて、 実はMacを買ってもらったんですよ。

 

お:すごーい!

 

片:その分働いてからちょっとずつは返していったんですけど、やっぱりそこの親の援助っていうのは凄く……

お:おっきいよねー。

 

片:大きかったですねー。

 

お:丁度その頃かな?インターネット回線も凄く楽になってね。

 

片:そうです、そうです。

 

お:深夜にしか繋がらなかったあの、あの時代も知りつつ、あそこからは大きかったよね。

 

片:そうです。

 

お:光なんとかになったのは。

 

片:そうです。もう本当に。あの電話回線の時期がね。

 

お:そー!電話を切り替え。

 

片:キーキーカーカー言いながら。

 

お:やったよねー。

 

片:はい。

 

お:ピーヒョロヒョロピーっ。

 

片:そうそうそう、そうです。

 

お:「途中で切れた」とか。

 

片:そう。

 

お:言いながら。

 

片:ありました、ありました。

 

お:そう。そんな時代に子供育てながら。夜中に仕事をするのもなぁ~

 

片:たいへんですよねー。

 

お:イヤやなって思いつつも、やっぱりこの仕事しようって決めた限りは仕方が無いかなって思ってたんですよ。

 

片:特に下が生まれた時は、やっぱりまだ乳飲み子なので。

 

お:そやね。

 

片:3時間毎のお乳で。

 

お:そっか!

 

片:やっぱりクライアントさんはわかってくれてるとはいえ、やっぱりお仕事頼まれるとNGとは中々言えなく。

 

お:そやね。

 

片:おっぱいあげながら、マウス触りながら

 

お:うわー!

 

片:とかやってましたねぇ。

 

お:私ね、幸いそこはないんですよ。

 

片:あ~、ほぼ?

 

お:うん。ある程度お兄ちゃん大きくなってたし、下の子もおっきくなってたので、そんな乳飲み子を抱えながらの経験は実は無い。

 

片:なるほど。

 

お:でもやっぱり「熱出た」。

 

片:あります、あります。

 

お:「風邪引いた」。

 

片:そうですよ。

 

お:「鼻出てる」とか。(笑)

 

片:そうなんですよねぇ。

 

お:あとはPTAに駆り出させる事が凄くやっぱり。「お家にいるんでしょう?」っていうの。

 

片:あります、あります。

 

お:ね、やっぱり徹夜で、何故徹夜になったのかはね、自分のスキルが足らへんかったからやねんけどね。

 

片:まぁまぁねぇ。

 

お:キャパ以上の仕事を請けてしまう。やっぱり仕事がほしいので無理をした事もあるし、何しろ忙しくあった時代でも。

 

片:そうそう、ありますね。丁度先駆けぐらいかな?

 

お:そうですね。

 

片:在宅とかSOHOっていうのが、

 

お:そうそうそうそう。

 

片:名前がね、だいぶんちょっとその在宅やってる人達には出てきた頃で。

 

お:そう。だからパーソナルコンピューターっていうものになってから「家でも出来ますよね」っていう事で。

 

片:そうですね。

 

お:皆が一台ずつパソコン持ち、アプリケーションも頑張ったら買えなくはないようなお値段になり~。

 

片:そうそうそう。

 

お:そこからやもんね。

 

片:そうなんですよね。

 

お:通信の回線が出来、それでもね、データを送るって私バイク便飛ばしたよ?

 

片:ありますよ。バイク便は、バイク便はおにいちゃんとお友達になるぐらいありました。

 

お:飛ばしたよね?

 

片:ありました。

 

お:でね、今ってピュッて。(笑)

 

片:そうそうそうそう。今それこそサーバーに上げて「ダウンロードしてください」とか。

 

お:言えるし。

 

片:全然。

 

お:クライアントも分かってくれるけど。

 

片:そうなんです。今、昔はやっぱり「CDでください」とか、

 

お:そうそうそう。

 

片:「データでください」って。

 

お:媒体を使って。

 

片:そうです。

 

お:もしくは印刷したものをそのままカンプデザインって言って、

 

片:そうです。

 

お:それもまだFAXで送って、

 

片:そうです。

 

お:「色の見本の確認もあるからこれもください」って言われたりとか

 

片:ありましたよね。

 

お:そうそう、そんなものも全部やっぱり送ったり~

 

片:しました、しました。

 

お:してましたね。

 

片:結構その費用かかったりしてましたもんね。

 

お:うん。経費的にはバイク便を一回飛ばしたら何千円って。

 

片:そうです。

 

お:「あれ?私こんなに、あれ?いけるかなー?」みたいな。

 

片:あります、あります。

 

お:「あれー、赤くならへんかな?」みたいな。

 

片:赤くなる時もありましたねぇ。

 

お:それでもやっぱり実績が欲しい。

 

片:そうです、そうです。

 

お:ね。積み重ねたものがいるっていうので、いわゆる投資?

 

片:そうです。

 

お:しましたよね。

 

片:お金をもらえて、スキルを上げるっていうイメージで私は最初やってたので、例えば他の人が見ると「そんな仕事、むっちゃ安いやん!」ってなったとしても、一回仕事するとそこで得る情報っていうのはとても多くって、それはスクールでは実は中々……

 

お:あーそっか。

 

片:うん。学習出来ない事やと私は実は思ってるんですね。

 

お:片山さんってスクールに通ったんでしたっけ?

 

片:私ねスクール通ったんはタイプだけです。タイピングだけです。

 

お:あっ、それは通ったんや。

 

片:それはね。

 

お:あとは?

 

片:あとはもう全然です。

 

お:タイピング通ったのはなんで?

 

片:速く打てるようになる為。

 

お:そう、分かる!(笑)

 

片:わかるでしょう?

 

お:時間ロスするもんね。

 

片:そう、そうなんですよ。

 

お:もたもたやってると。

 

片:そうなんですよ。だから

 

お:あの何秒かの差っておっきいよね!

 

片:そうなんですよ。それ以外はもうほとんど全部AdobeにDDPにしろWEBにしろ全部独学なので、

 

お:そう。

 

片:はい。

 

お:だからね、その辺のいきさつとか、なってる今の形もすっごい似てるなって。

 

片:あはははは、そうですか。

 

お:泣きながら夜中にさ、本見ぃ。

 

片:そう。

 

お:「わからへんとこ誰に聞いたらいいの!?」って。

 

片:そうなんですよ。そうなんですよね。今ネットあるから大分。

 

お:「ハテナ」とか、聞いてみるとか

 

片:あります、あります。

 

お:無かったよね。

 

片:無かったです、無かったです。

 

お:ねぇ。

 

片:書籍、だから日本橋のDDP関係の書籍とか多分ほとんど買ってたと思います。

 

お:そう。だからWEBのデザインにしても「Photoshopを使えばこうなる!」みたいな本。

 

片:ありました!

 

お:いっぱいあって。

 

片:うん。

 

お:買ったけど、今はそういうものを買わなくても、

 

片:そうなんですよね。

 

お:インターネット上にね、

 

片:そうなんですよ。

 

お:Youtubeとかでさ。

 

片:そうなんですよ。

 

お:上げてくれていたり。

 

片:便利なようで、でも元々あるものをそのまま使うよりは自分らで考えて作っていったほうが私は身になるのかな。私らも本見ながらやってたんで、本見ながらやったヤツも結構右から左。(笑)

 

お:そうそう。簡単に。もー、今でもそう。

 

片:なるんですけど、でもやっぱりそこを自分で噛み砕いてやるっていうのが一番重要なんかなーと思ったりもしますけどねぇ。

 

お:DDPから上がってきている人っていうのは凄く細かい作業が得意であったり、綿密な計画を立てながら出来るんやけれども、悲しいかな。WEBってその時に上げてすぐに消える。

 

片:あっ、そうです、そうです。

 

お:残らない。

 

片:はい。

 

お:その良い点・悪い点ってあるもんねぇ。

 

片:あります、あります。

 

お:間違えても残らないので、すぐその場で消して書き換えが。

 

片:そうです。修正出来るんでね。

 

お:出来たりとかね。

 

片:はい。

 

お:その辺は気が楽って言えば、気が楽やったから。

 

片:うんうんうんうん。そうですよね。

 

お:入りやすいなっていうのは私もあったかな?私は反対、WEBからDDPなんで。

 

片:あっ、そうかそうか。そうですよね。

 

お:だからその苦労が身に沁みてる。「そっか、間違えたら残る、紙って残るんや」っていう。

 

片:そうですよ。もうとっても。私、某印刷会社に実は事務で昔勤めて。独身の時に勤めてた事があって、そこで大手お菓子メーカーさんの誤植が見つかって。

 

お:わぁーーーー!

 

片:それももうラッピングされたあとやったんで。

 

お:文字の間違いって事かな?

 

片:そうですよ。そうです。結局印刷会社さんが買取をして。

 

お:何千万?

 

片:金額は知らないですけど「社員で買ってくれ」みたいな感じの事が。

 

お:あっ!製品自体をね。

 

片:そうなんですよ。

 

お:そっかー。

 

片:だから「怖いな」っていうのはむっちゃその時に思いましたね。「印刷って怖い」って思って。

 

お:うん。私も思う。金額。

 

片:そうです。

 

お:なんか「ゼロ一個違うでー」みたいな事「えー!?」って。

 

片:そうなんですよ。

 

お:なるもんね。これマンションとかだったら大変な事になって。

 

片:そうそう。不動産関係怖いですよね。

 

お:ねー。

 

片:ゼロ一個違うだけで。

 

お:まー、そうー。でもその誤植って、文字のちっちゃな打ち間違いやんって思われるかもしれないけど、それが会社にとって重要な事であれば。

 

片:そうです。

 

お:絶対間違えられない事やもんねー。

 

片:そうそうそう。

 

お:ね。そんな時代を過ごしながら、本当に子供を育てながらでもお仕事が出来た……よね?

 

片:そうですね。何とか、タイミングがいいのか、私もだから今は在宅でやってますけど、やっぱり派遣で出たり~。

 

お:そやねー。

 

片:普通にパートで出たりもしてて。でもだからずっと外に出てて戻ってくると「お仕事ないんかなぁ?」と思ったりもするんですけど。意外とね戻ってもお仕事が。

 

お:ある?

 

片:あるんです。だから今、今だから今年の二月から完全在宅で

またやりだしたんですけど、もう今しっかりお仕事頂いているので。

 

お:そう!そう!それもやっぱり聞かなあかんなと思ってて。派遣っていう形で行ってると『お客様はあくまでも他人のもの』ですよね?

 

片:そうです、そうです。

 

お:だから辞めた時に自分のお客さん作らなあかんでしょう?

 

片:おだはらさんもそうなんですけど、もう昔からのお客さんが復帰してくれたっていうのでくれるんです。

 

お:アレ不思議やね。

 

片:アレ不思議です。

 

お:なんでやろ?忘れてはったと思うねんけど。

 

片:そうです。そうなんですよ。たまに連絡あってなんか「今家ですか?」とか。

 

お:「生きてる?」みたいな。

 

片:そうそう。

 

片・お:(笑)

 

お:あれなんで「生きてる?」って聞くんかしらんけど、「生きてますけど?」とか。

 

片:そうなんですよ。

 

お:「まだやってます~?」って。

 

片:そうなんですよ。在宅になって完全に、なったんですけどって。「案件あるんで、すいません。いけますか?」って言われて。

 

お:言うてくる。

 

片:そうなんですよ。

 

お:覚えてくれてるって有難いよねー!

 

片:そうなんですよねー。

 

お:間プチンって切れてんのにな。何を思って覚えてんねやろって思うけど。

 

片:まあ5年、5年ぐらい、5、6年はやっぱり空いてたりしてたので。でもやっぱりちょくちょくはね、やっぱりホントは駄目なんですけど、ヘルプでしてくれっていうのは繋がりはあったんですけど。

 

お:そっか、そういうのはアリなんかぁ。

 

片:でも在宅するって決めてからはやっぱり若干は営業活動というか。

 

お:やる?

 

片:やりました、やりました。

 

お:主に何を使ってる?

 

片:そうですね。会社名言っていいのかどうかわかんないんですけど、ランサーズとか。

 

お:あっ、ありますね。「今お仕事あげまーす」とか。欲しい人が集まるポータルサイトみたいなのが。

 

片:そうです。

 

お:他にもいくつかありますよね。

 

片:あります、あります。

 

お:私はココナラさんっていう所をもうちょっとライトな感じで使わせてもらってるんですけど。

 

片:はいはい。

 

お:手数料は取られるものの、確実に信用できる人からのお仕事がもらえる感覚があるんですね、私の中では。

 

片:うん。そこからも何件かと、あとは東京の所でたまたま知り合った営業だけする人。

 

お:あっ、いはるね。自分は作れへん。

 

片:そうそうそうそう。

 

お:何もわからへん。

 

片:そうなんですよ。

 

お:でも営業好きっていう人。

 

片:そうそう。その人とちょっと知り合う事になって、その人と仕事しだして、そこそこそれこそ実績あげると。営業はやっぱり上手なんでね。

 

お:そっか。じゃあこの人に任せようかなって思ってバーって仕事取ってきてくれはったり、するって事やんねぇ。

 

片:そうです、そうです。

 

お:そう、だからね働き方って、家で働くっていう形もそうやけれども、家で働きだすと実際には自分だけになっちゃうねんね。周りの人がいなくなるから、全部自分でしなあかんよね。

 

片:そうです、そうです。

 

お:それこそ営業も、交渉も。

 

片:そうです。

 

お:ね、金額の設定も。

 

片:そうですよ。

 

お:ただやっぱり一人やと困る事もあるよね?

 

片:もう多々。やっぱり案件ね。重なってきたりするし、やっぱり信頼して、やっぱりね。お仕事頂いてるのに無下にやっぱり「出来ません!」とはやっぱり言えないので「何とか考えます」と。

 

お:でしょう?

 

片:はい。

 

お:うん。それを子供を持ちながらやるっていうのに「何かヘルプが出来ひんかな?」っていうのでね。二人、色んな事をね。

 

片:そうですよ。

 

お:今ね。考えているわけで。

 

片:考えながら、そうなんですよ。

 

お:そう。そのあたりの話をね、ちょっと後半に詰めていけたらいいなと思いますので、後半引き続き宜しくお願いしまーす。

 

片:お願いしまーす。

 

お:はい、前半では私達がどんなふうに働いてきたかってお話をさせてもらってたんですけれども、

 

片:はい。

 

お:後半ですよね。ここからはですね、やっぱり『フリーランスがどうあるべきか』。やっぱりお母さん達が楽に働いてほしいとか。お母さんだった人達がまた戻ってきた時にどう働くのがいいかなっていうのをやっぱり考えていきたいなと思うわけですよ。

 

片:そうですよね。

 

お:一人はピンチヒッターがいないっていう危機感。

 

片:うん。あります、あります。

 

お:ねぇ。私なんか片山さんがいてくれてる「ごめん、これ出来れへんねやけど」とか。(笑)

 

片:よく電話かかってるんです。(笑)

 

お:「わかる?」とか。「私これイヤなんやけど」。ぶはははは!

 

片:そう、「イヤなんだけど」っていうのはよく聞きます。(笑)

 

お:はい。「ちょっとどうしてもここが!」って「苦手で!」って。私は苦手をサッと手放すタイプなんで。

 

片:なるほど。

 

お:「お願い!」っていって。でも絶対そのほうがクライアントにとっても何倍もいいものが出来るし納期も縮まる。

 

片:そうですね。

 

お:ストレスがない。だから私はサッとお願いをしてしまうタイプなんですけど。世の中そうじゃない人も多いよね。

 

片:私は結構頼めないほうですね、逆に。自分で自己解決をしてしまうほうなので。だから結構案件重なると「うわー」って!

 

お:あ、そっか。

 

片:なってしまうんですね。

 

お:ただやっぱりね、お願いするにしても、自分と同じかそれ以上の人にやっぱりお願いをしないと……

 

片:まぁまぁ、そうなんですよ。

 

お:大変な事に。

 

片:結局自分がやったほうが速いって思ってしまうと、

 

お:そうなんです。

 

片:頼めないので。

 

お:1言って10やってくれる人がいいです。

 

片:そうですよ。早く欲しいそんな人ー!です。

 

お:そう!だからでもそんな人って育てていくか、探し続けないと出てこないわけで。

 

片:まあまあ何人かはちょっとね、お願いした事もあるんですけど、やっぱり主張。向こうからの主張が「これは聞いてませんでした」とか~。

 

お:ある?

 

片:あります、あります。だから「そこまで聞いてないんで、それは費用に入ってません」とかね。そういう人とは実は「一緒にお仕事無理」って思っちゃうんですよね。

 

お:私もやっぱりちょっと。ビジネスライクなのはいいし、アレやとは思うけど、ちょっと。ちょっとだけ融通効かせても。融通じゃないな、それは機転かな?

 

片:そうなんですよ。100%の仕事をして、100%お仕事もらって100%で返したらリピートないんですよ、実は。

 

お:これ不思議やけどね、どの業界でもきっとそうやと思う。

 

片:100%して120%で返して初めてリピート。だからリピートも20%は上乗せして仕事しないとね。やっぱり駄目なんですよねぇ。

 

お:そう。ね、20%でOKな人もおれば、「もう更に」って言う。

 

片:あります、あります。

 

お:でも「もう更に」をしておく事でそれが色んなもの引き寄せてくるよね?

 

片:そうなんですよ。だからその20%が自分のスキルになって、次「こんな事出来ますよ」って、次の人にお話が出来た時に今度は120%の料金でお仕事が出来て、今度140%の仕事したら140%の。

 

お:そうやねん。

 

片:そうなんですよ。そういうね考え方の方とお仕事するととっても楽しんですけどね。

 

お:そ。今片山さんが言ったとおりやわ。100のお仕事を100の料金もらってるって思うんじゃなくて、120で最初は100の料金かもしれへんねんけど、次の時に120の料金もらえるでしょう?

 

片:もらえます。

 

お:やったんやから。

 

片:そうそうそうそうそう。

 

お:ってお客さんも認めてくれたら「ごめんなさい」って「これは本当にこれだけ要ります」って。

 

片:そうそうそう。

 

お:やっぱり強く言えるよね。

 

片:そうなんですよ。やっぱりクライアントさんと同等になってないと、お仕事やっぱり出来ないので。120%でお仕事すると向こうも「あっ、120%やってくれたんやー!」感はやっぱり。

 

お:「期待以上や!」ってねぇ。

 

片:そうなんですよ。

 

お:人間やからね。

 

片:そうなんですよ。

 

お:あるよね。

 

片:結局は人間なんですよねぇ。

 

お:そう。

 

片:そうそう。

 

お:反対に100と思ってても「ごめん、それ私には100やない」っていう。

 

片:まぁね。あります、あります。

 

お:「ちょっと足りてないんですけど」っていうのも。

 

片:あります、あります。

 

お:ゼロではなくて、でも知らないやったら教えてあげんとあかんけど、それが「?」がつく事はやっぱり仕事が出来ないよね?

 

片:そうです、そうです。

 

お:うん。

 

片:うん。中々、そうですね。結構今まで本当にやってきた人は、その120の人が中々いないので。だからそれやったら120の考えの人をスキルアップさせるほうが早いかなと最近は。

 

お:100を120にするのではなく、元々120の要素に近いものを持っている人、だからそのマインドで働けてる人かな?

 

片:そうそうそうそうそう。

 

お:うん。

 

片:だから結局スキルなんか、まぁさっきも話しましたけど、案件さえこなしていけばいくらでも。人間が作ってるものなんで、サイトに上がってるサイトは絶対人間作れるんですよ。

 

お:同じものはね。

 

片:同じものはね。

 

お:再現出来る。

 

片:再現できるんですね。という事はそれをやろうという気持ちと、その120%の仕事でやろうという気持ちさえあれば全然お仕事はやっていける業界やと私は思ってて。

 

お:そのプラス20が技術ではなかったりするよね。

 

片:そうなんです。

 

お:これ不思議やけど。

 

片:そうなんですよねぇ。

 

お:ね。クライアントに「どんな想いで」とか、「この準備を伝えておいてあげたら絶対に楽に物事運ぶよ」とか。

 

片:そうですよ。

 

お:きちんと期限ここまでこっちがスケジューリングしてあげる事で楽になるとかって。

 

片:ある、あります、あります。

 

お:あるよねー。

 

片:あります、あります。

 

お:そう、「お仕事もらってるから全て向こうの」っていうの私は結構無くて。

 

片:私も無いですよ。

 

お:ねぇ。

 

片:提案は絶対して「ここ、こうなんやったらもうちょっとこういうふうな動きにしたほうがいいんじゃないか?」とか。特にうちは代理店経由が多いので、結局代理店さんがクライアントさんに出すんやったら。

だから「そこやったらこういうふうにしたほうがクライアントさん喜びますよねぇ」っていう提案をすると「じゃあそれでいきましょか」って。

 

お:うんうん。

 

片:言って。その提案をするのも、今度聞いてこられます。次回。

 

お:あー!

 

片:「今回これでいくけど、何か片山さん何かあります?」って言われたら、「いや、これナビゲーション分かりにくいからこういう動きにしたらどう?」とかって言うと「じゃあそれでいきましょか!」とかってなってくるので。それはある意味こっちも嬉しいんですよね。

 

お:そう!

 

片:自分の提案したものがやっぱり受け入れられて、その先のクライアントさんも喜んでくれるっていうのは。

 

お:そやね。私らの仕事って直ではない事も多いからね。

間に代理店さん入ってたりとか、それこそ営業さんだけがポツンと入ってたりとか。

 

片:そうです、そうです。

 

お:そうやね。技術の面で分かってんのは私達専門職なので。

 

片:そうです、そうです。

 

お:ね。

 

片:だからよくクライアントさんから、「これ出来ますか?」とは言うんですけど「いや、出来なくはないよ?」と「ただ費用感と納期感だけの問題かなー?」っていっつも言ってて。「いや費用ないんんですよ」って言われたら「じゃあ費用教えて」と。だから「その費用の中でどれだけ最大出来るかをじゃあ提案させてもらうんで」

 

お:そうやね。代替案っていうのはちゃんと用意しますよね。

 

片:そうです、そうです。そうすると、逆に最近「いくらかかります?」って言われる事のほうがちょっとしんどい。

 

お:関西やな。

 

片:そうそうそう。

 

お:「なんぼ?」って。

 

片:「なんぼ?」って言われて、じゃあ本当に正規の値段出すと絶対……

 

お:引くよね。

 

片:割り合わないので、「じゃあ予算いくらですか?」「それの中で出来る範囲でやりましょか?」がやっぱり今の主流かな?

 

お:でもやっぱり「最初にまとめてなんぼやねん?」「どんなけかかるねん?」って言われてバンって出して引かはるので、私は最近分けてるかな?

 

片:あー、なるほど。

 

お:「私だけがこれをやったらこんなけですけど、ここ手伝ってもらえるんやったら」とか「原稿チェック100%クライアントのほうでしてもらえるんやったら、ここ私の手間省けるんでマイナスマイナス出来ます」っていう伝えかたに最近は変わってきてますね。

 

片:なるほど、なるほど。

 

お:うんうん。だから仕事のやり方って色々やけど自分がやっぱ合うお客さんと、

ね。やっては行きたいけど、これをどないかして次に伝えたい。

 

片:そう、そうなんですよねぇ。だからやっぱり、

 

お:どうやろう?って思う。

 

片:やっぱりマインドですよ。

 

お:そう。

 

片:スキルはそれこそ「私はなんぼでも教えるわ!」っていう感じなんですよね。

 

お:そやね。

 

片:私の持ってるスキルは全然人に渡してもいいし、自分が遠回りしてきた事が近道になるんじゃないですか?私が教えたら。

 

お:本見て泣いた、本見て泣いたんよね。

 

片:そうそう。

 

お:泣きながらやったヤツ。

 

片:そうそうそうそう。

 

お:うーん。なんぼでも教える。

 

片:うん。そうなんですよ。あとはだから本当にマインドで、

 

お:気持ちかぁ。

 

片:気持ちやと思います。

 

お:じゃあこれからWEBの後継者を育てるっていうの本当にスキルではなく、これ、だから育てるのはWEBデザイナーではなく、やっぱり起業する人?

 

片:そうですね、でも

 

お:起業家?

 

片:や、でもWEBだけの話では実は無いと思う。

 

お:無いよね?

 

片:うん。思いますよ。

 

お:独立して自分で稼ぎたいっていう人の根底にはやっぱり持っておいて欲しいもの?

 

片:そうです、そうです。やっぱり「自分がお金をもらう為」ではなくって、それも必要なんですけどね。でもやっぱりクライアントさん、お客さんが喜んでくれる「貴方に仕事任して良かったな」って言われるような、

 

お:そうやね。

 

片:仕事をしたいって思ってる人?

 

お:その「任せて良かったな」の、その全体を見るとクライアントが何かプラスになってるからね。

 

片:そうです、そうです。

 

お:「お客さんが増えたよ」とか「口コミが増えたんやわ」とか、

 

片:そうです。

 

お:「このチラシ持ってお客さん来てくれはった」とかっていう

 

片:そうなんですよ。

 

お:結果やったりね。

 

片:そうです、そうです。

 

お:伴うって事でしょう?

 

片:そうです、そうです。

 

片・お:うん。

 

お:そのプラスαを受け入れてくれるような人達をまず私達は探さないはならない。

 

片:そう。そうなん、中々ね。

 

お:どこにおる?

 

片:そうそう。ホンマにそれは、だから『WEBデザイナー募集』とか、そういう募集の仕方では多分ちょっと違うんですよね?

 

お:何がいい?

 

片:いや、『マインドが同じ方は募集』ですかね?

 

お:そう。だからそれも私達の出し方やんね?

 

片:そうなんです。

 

お:どう出すかやんね?

 

片:そうなんですよ。今だ

 

お:「技術はそこそこでも大丈夫ですよー」とか。

 

片:そうです。

 

お:「お客さんの気持ちになって頑張りたい」とか「リピーターを増やせるWEBデザイナーになりたい人いませんか?」って掛け声かけてあげると来るかなーって今はちょっと思ってるー。安定した収入とかもそうかな?

 

片:スキルを求められるのはちょっとイヤかな?募集かけても。

 

お:うんうんうんうん。

 

片:さっきも言ったようにマインドというか、

 

お:そやね。

 

片:そうです。リピートでもそのリピートなるサイトを作るスキルではなくって、それをどうお客さんに提案するとか、そっちのほうのスキルがある人がいいかなー?

 

お:いいよね。

 

片:うん。

 

お:やっぱりそんな人。だからそれやったらお母さんでもね、そこがキチンと出来てたら、技術は補ってあげられるもんね。

 

片:全然イケますよ。

 

お:ねー。

 

片:うーん。

 

お:そんな人おったら、すぐに声掛けてください。

 

片:連絡くださーい。

 

お:お問い合わせはここまでって言うね、後で。

 

片:ここ!今指で、指で指してます。

 

お:指で指す。うはははははははは!

 

片:ここ!ここ!ここ!言うて。

 

お:ね。じゃあ今後そんな感じで色んな人集まっていってくれたら嬉しいなっていう事で、

 

片:そうですね。

 

お:はい。二人の将来も、

 

片:はい。

 

お:はい。安泰。ぬははははは~。

 

片:良かった、良かった。

 

お:はい。本当に色んなお話が出来て今日は良かったと思います。

 

片:えぇ。

 

お:片山さんありがとうございました。

 

片:ありがとうございました。

フリーランスだから助け合う。その為にはチームを組むことも大事だなと思います。Web職人だけで終わってはいけないなーって思います。

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